天然ガストラック普及戦略シンポジウム

 平成26年3月5日、京都リサーチパークに於いて「天然ガストラック普及 京都シンポジウム」が開催されました。

 近畿スマートエコロジ協議会が主催となり、「京都物流グリーン化プロジェクト」が目指す方向性として、

(1)天然ガストラックの普及による物流のグリーン化の推進

(2)天延ガス転換による輸送用燃料のエネルギーセキュリティーの向上

(3)天然ガストラックの普及拡大と天然ガススタンドの計画的整備による物流部門の国土強靱化

を目的として、物流のグリーン化およびエネルギーの切り札として開催されました。

 

第1部 天然ガストラック普及推進式典

 冒頭、同プロジェクトの郡嶌会長より、

現代の世代が、将来の世代の利益や要求を充足する能力を損なわない範囲内で環境に配慮した持続性社会を目標に掲げ、具体的には大量輸送を低炭素化目指す。是非、この京都から発信したい。等のあいさつに引き続き、

 京都府トラック協会・金井会長からは、アベノミクスによる経済政策により若干明るさがみえてきたが、反面、為替による燃料高騰が事業経営を圧迫している。加えて、環境対策にもコストを要している。地球温暖化防止京都会議、COP3において議定書が採択された京都に於いて、環境にすぐれたCNGトラックの普及を発信することは時節に叶ったことではあるが、一方でCNGトラックには、まだ課題も残されている。等々のあいさつがありました。

 来賓として、国土交通省 加賀貨物課長からは、トラックは国民生活のライフラインで有り、その燃料も多様化する方がエネルギーのセキュリティーからは良いことだと考えている。国はCNGトラックについては従来、域内配送には支援してきたが、今後は大量輸送にも支援して行く。既に幹線7区間プロジェクトを実施計画している。

 

 次に、テープカットが行われ、第1部の式典は終了しました

 

13時00分より、第2部のシンポジウムでは、大久保近畿運輸局長、山田京都府知事のご挨拶に始まり、天然ガス自動車アカデミー設立発起人のメンバーから、設立の目的等、それぞれのお立場からご挨拶をいただきました。

 パネルディスカッションでは、当協会から、藤田理事(カシックス/南支部長)が出席され、現在、運送事業を経営されCNGトラックをしている経験からのお話しと、トラック業界からのご意見を述べられました。中でもCNGトラックについて、車両価格を始めライニングコスト等コスト面では不利であるが、メリットとして環境イメージアップにつながっているなど歯切れ良い意見を出されていました。

 

 最後に天然ガス普及に向けた「京都物流グリーン化プロジェクト」としての取組としてのとりまとめが発表され、閉会しました。

 

【とりまとめ】

グリーン物流と低炭素なまちづくり、さらに国土強靱化につながるエネルギーセキュリティーの向上のため、関係者の連携により、天然ガストラックの普及を進めて参ります。

 

天然ガストラック普及戦略シンポジウム
天然ガストラック普及戦略シンポジウム.pdf
PDFファイル 1.2 MB