第93回通常総会を開催

 平成30年6月12日(火)16時から、「ホテルグランヴィア京都(京都市下京区)」において、一般社団法人京都府トラック協会の「第93回通常総会」を開催しました。

通常総会は、「陸上貨物運送事業労働災害防止協会京都府支部」、「京都府トラック運送事業政治連盟」の総会も開催いたしました。

 開会冒頭、荒木律也会長から「近年の運送業界を取り巻く状況は、アベノミクスの推進により、雇用所得環境は改善され、個人消費や企業の設備投資等で民需を中心として緩やかな回復基調で推移しているが、原油価格が上昇傾向に転じており経営の不安要因となるなど、先行きの不透明感とともに今後の見通しには不安要素も感じられるところである。こうした中、運送業界を取り巻く状況は、平成27年度から取り組まれている「トラック輸送における取引環境・労働時間改善協議会」において、長時間労働の削減に向けたモデルケースを構築すべく様々な検討が講じられていることを踏まえ、この問題に全力で取り組んでいくこととしている。また、昨年11月には運賃と料金を明確に区分し、運送以外の役務については別に収受ができるよう「標準貨物自動車運送約款」が改正されたところであり、本年5月には国土交通省、厚生労働省、経済産業省と公正取引委員会の連名で荷主関連企業に対し、「適正取引および労働時間」の理解を促す文書が発出されたところである。業界の社会的地位の向上や、運賃・料金などの待遇改善を図る上での、またとないチャンスが到来しているものと考えている。業界は、少子高齢化の進展や他産業への流出、かつ長時間労働や低賃金等が原因となりドライバー不足が深刻化しており、当業界における最重要課題となっている。これらの解消には短期的に対応が可能なものと、中・長期的な視点から対応するべき構造的なものがあるので、協会としては幅広く、息の長い取り組みを進めていくこととしている。このような、業界や協会を取り巻く様々な課題については、会員に可能な限り関連する情報をお知らせしつつ、会員目線に立って適切に対応していくこととしているので、今後とも協会の円滑な運営に格別のご理解とご協力をお願いする。」旨の挨拶の後、荒木会長が議長となり、陸災防、政治連盟の順で議案が審議されました。

 陸上貨物運送事業労働災害防止協会京都府支部の総会では、報告事項である「平成29年度事業報告」と第1号議案「平成29年度収支決算」について、報告と説明を行い議場に諮ったところ異議なく承認されました。また、昨年度の通常総会で陸災防京都府支部を返上することが承認されておりましたので、陸災防本部と協議を進めた結果、平成30年度末をもって支部業務を行わないこととさせていただいたことと、会員に対して陸災防支部の会員として在り続けられるか否かの調査を陸災防本部が行うこと、今後は、トラック協会が労働災害の防止を取り組むことを報告しました。

 次に、京都府トラック運送事業政治連盟の総会では、同じく報告事項である「平成29年度事業報告」と第1号議案「平成29年度収支決算」について、報告と説明を行い議場に諮ったところ異議なく承認されました。トラック運送事業に関わる各種法令や税制度などは、業界だけの努力で対応できるものではなく、政治の力に頼らなければならない部分が極めて大きいものと考えているので、政治連盟に対して引き続き協力をお願いしました。

 引き続いて京都府トラック協会の第93回通常総会では、議長に鍋師重則氏(㈱京綾貨物輸送:丹後支部)が選任され、議事が進行された。議事内容は、報告事項として「平成29年度の事業報告」、承認事項として「第1号議案 平成29年度決算報告」について、報告と説明を行い議場に諮ったところ意義なく承認されました。

 事業報告では、働き方改革による「貨物集配中の車両に係る駐車規制の見直し」について京都府警察本部へ速やかに見直しを着手していただくよう要望をしたこと、業界のイメージアップ改善のためイメージアップキャラクターの導入を行うこと等々を報告しました。

 「第2号議案 役員の選任について」は、朱雀支部からの理事が1名減となっておりましたので、新たに松本文宏氏(松本運送㈱)の推薦をいただいたことから承認いただくことを説明し議場に諮ったところ意義なく承認されました。但し、任期は前任者の残任期間となることを併せて報告しました。

 以上、総会のすべての議案が終了しましたので、出席いただいたご来賓の近畿運輸局自動車交通部次長 後藤浩之様、京都府府民生活部長 大谷 学様、そして自由民主党 衆議院議員 繁本 護様からご祝辞を賜り、ご来賓の紹介が行われた後、総会は閉会となりました。

会場を移し、近畿運輸局京都運輸支局長 藤井浩一様の乾杯の音頭で和やかに懇親会が開宴され、宇野賢志副会長の「中締め」により、懇親会は盛会裏に閉宴となりました。