平成27年5月1日(金)15時より、京都府庁1号館3階会議室に於いて「森林の利用保全に関する協定の調印式」を京都府知事、公益社団法人京都モデルフォレスト協会理事長、一般社団法人京都府トラック協会会長が出席して行いました。
調印式では、当協会が平成23年に「全国トラック運送事業者大会」が京都で開催された際に「トラックの森」を引継ぎ、以来毎年森林保全活動を行うなど協定調印に至るまでの経過や、協定書の内容についての説明の後、山田知事、柏原理事長、金井会長が各々3通の協定書に署名を行いました。
今回の協定の特徴として、地域の皆様と一緒になって、京都の未来を担う子どもたちに、自然の大切さ、森の持つ多面的機能について学ぶ環境学習を実施するとともに、京都の伝統行事“五山の送り火”の松明(たいまつ)となるよう、「アカマツ」の植樹をすることにより、伝統文化の継承にも貢献する取り組みとしております。
署名に添えて、当協会金井会長からトラックによる貨物運送を業とするものにとって交通事故防止と併せて「環境対策」を大きな柱としてきました。この「トラックの森」は大気汚染防止の象徴として今後より一層の取組を進めたい。とコメントされました。
山田京都府知事からは、今年で9年目となるモデルフォレスト運動が定着しつつある。ここに京都府トラック協会が加わり41団体となり、来年10年目の節目には当地で第40回全国植樹祭を開催する予定であります。京都府トラック協会が、森を守り、育てることの大切さを次世代に承継していく事業に感謝を述べられました。
森林の利用保全に関する協定の概要
一般社団法人京都府トラック協会、公益社団法人京都モデルフォレスト協会及び京都府は、府民みんなで京都の森を守り育む「京都モデルフォレスト運動」の一環として、森林利用保全活動に関して、次のとおり協定を締結する。
(協定の目的)
下記に掲げる森林において行う森林利用保全活動に関し、「京都モデルフォレスト運動」の推進及び森林の公益的機能の増進を図ることを目的とする。
(活動の対象とする森林)
京都市左京区鹿ヶ谷銀閣寺山国有林(101林班) 山林6.58ha
(協定の期間)
協定の有効期間は、協定の締結の日から平成28年3月31日までとする。ただし、当該有効期間満了1箇月前までに、本協定の当事者から何らかの意思表示がない場合は、同一条件をもってさらに5年間延長されるものとし、以後も同様とする。
(取組の実施等)
次のような森林利用保全活動を実施するものとする。
・針葉樹や広葉樹の植樹及び下草刈り等森林整備活動
・獣害防護ネット設置等苗木保護活動
・簡易ベンチ設置及び登山道改修等林内整備活動
・森林や樹木に関する学習等環境教育活動等
【参考資料:平成26年度「トラックの森づくり」事業の記録】